「E30の反逆」の第7弾、ジャーマン記事 2009年2月の改訂版です。

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皆さま 明けまして、おめでとうございます。

今年もスタッフ共々、よろしくお願い致します。

新春を迎えましたが、今回もオリジナルマフラーの試作品について紹介させていただきます。

前回は「ノーマルを順守したタイプ」でしたが、今回は、その第2弾スポーツタイプのマフラーについてです。

前回の物とは違い、その気にさせる「レーサーレプリカタイプ」のマフラーとして製作してみました!!

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特徴としては、まず構造を他のスポーツマフラーと同様の「E型」と呼ばれる小径のものを使用しました。

これは、グラスウールと呼ばれる「消音材」が前回の「O型」の物よりも入らないため、「抜け」が良くなる分だけ消音効果が少なく、音量が大きくなりやすいタイプで音質も「高音」が出やすい事が特徴です。

このタイコは通常、中間パイプを太くしながら出口までを、ほぼ同径にして「スポーツマフラー」らしい「太い音」を奏でさせます。

そして、低速トルクが出しづらい代わりに高回転時に抜けが良く、パワーを出しやすい「パワー重視」の作成方法が多いマフラーです。

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しかし、今回はサーキット走行や走行会をメインに使用する事を前提に考えているとはいえ、高回転でのみパワーが出る「乗り辛い車」にするのが目的ではありません。

あくまで「乗りやすい車」で且つ「気持ちの良い吹け上がり」に焦点を絞っており、その中でも「高揚させる音」を今回は最終目的としています。

ですので、通常とは違い「タイコ部」のパンチングのパイプを小径にしました。

これは「低速トルク」を稼ぐことが狙いで、前回のマフラー同様に走りやすさを考えた結果、この構造をテストする事になりました。

そして、「音量」や「音質」もE型タイコの「抜け」の良さにより、「ドライバーに訴えるマフラー」に仕立て上げる事を重視。

外観は前回の「ノーマルを順守したタイプ」よりもテールエンドを5mm程大きい物にし、カット角度も15度に設定。

これにより、見た目的にも少し攻撃的でスパルタンな感じを演出しています。

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デモカー(320i)への装着テストの走行結果は、前回の「ノーマルを順守したタイプ」よりも吹けきりが早くなり、音質も「BMW」らしさを残しながら、当時のレース風景を思い出させるような音を奏でる事が出来ました。

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こちらも当初のコンセプト通りの仕上がりになっておりますので、ぜひ店頭にてサウンドを確かめてみてください。

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次回は、試作第3段階のマフラーと今後のマフラー関係の作成プランを紹介したいと思います。

それでは皆さん、また次回お会いしましょう。